マルチコアと複数のPC

Harlequin Directはさまざまな構成が可能です。1台のPCですべての色を処理する、1台のPCで1つの色を処理する、任意の組み合わせのPCで色をグループ化することも可能です。Harlequin Directパイプラインもさまざまな構成に対応しているため、パイプラインごとにいくつのスレッドを許可するかをチューニングできます。RIPがすべての作業を処理するジョブでは、スクリーナへの割当を減らしてRIPに割り当てるスレッドを増やすことができます。Harlequin Directは、Windows 10 IOTとLinux (現在はUbuntuとCentOSをサポート)に対応するクロスプラットフォームです。Harlequin Directに割り当てるスレッドの数を設定することで、PCで複数のプログラムを同時に実行できます(コントローラボードのドライバなど)。

市場投入までの期間を短縮

Global Graphics Softwareのコアコンポーネントを用いてHarlequin Directのようなソリューションを開発することが可能なため、Global Graphicsのお客様の多くが現在これらのソリューションを使って製品を開発しています。しかし、これには莫大な投資と経験豊富なソフトウェア開発チームが必要です。印刷機の開発と販売をビジネスとしていて、ソフトウェアの開発に乗り出したいわけではないこともあるでしょう。また、開発に必要なチームを編成した経験がないかもしれません。開発チームを揃えたとしても、Harlequin Directの機能を再現するには、数年とは言わないまでも、何ヶ月もかかります。Harlequin DirectとGlobal GraphicsのBreakThroughサービスを使用することで、数ヶ月という短い期間で、競争力あるソリューションを市場に投入できます。

直ちに印刷を開始

PDFを受信したら直ちに印刷を開始できます。 他のソリューションでは、高速で高解像度なデバイスに対応するために、印刷前に巨大な画像ストレージ領域に一度RIPする必要があります。 しかしながら、これはPDFジョブを受信してから印刷を開始するまでに遅延が発生することを意味します。

Harlequin Directは、最初のページがRIPされるとすぐに印刷を開始できます。 最初のページ出力は実質的に瞬時ですが、ラスターストレージ上に構築されたソリューションでは、印刷を開始するまでに数時間（ジョブが数百万ページある場合）待たされることがあります。

あらゆるワークフローおよびコントローラボードと統合可能

Harlequin Directは標準でMeteor Inkjetのコントローラボードを駆動できますが、あらゆるコントローラボードを駆動できるように設計されています。Global Graphicsは、業界標準の他の多くのコントローラボード向けのプラグインをすでに開発しています。Global Graphicsのテクニカルサービスチームは、新しいハードウェアにすばやく対応しています。通常、20日間のBreakThroughサービスで対応できます。BreakThroughプロジェクトの費用は、出荷を開始するとすぐにライセンス費用から回収できるため、実質的に無料と言えます。

PrintFlatとカスタムスクリーニングデザインサービス

PrintFlatの適用前

PrintFlatの適用後

PrintFlatは、ヘッド間の濃度のばらつきやインクジェットヘッドスマイルのようなデジタルインクジェットの品質の問題を修正する、受賞歴のあるテクノロジです。これらの問題は印刷出力のバンディングの原因となります。これはハードウェアで修正（電圧のチューニングなど）することが困難です。Global Graphicsでは、PrintFlatスクリーニングデザインサービスも用意しています。このサービスでは、モットリング、チェーニング、ハイライトのノイズといった品質問題に対応するカスタムスクリーンを作成できます。PrintFlatテクノロジは実行時に適用され、デバイスの速度を低下させることなく出力品質を改善できます。

Meteor Ready

Direct™製品は購入時からMeteorに対応しています。ソフトウェアを変更せずにMeteorプリントヘッドドライバの電子機器を使用できます。

Meteorは、主要な産業用インクジェットプリントヘッドをすべてサポートしているだけでなく、新しいプリントヘッドも迅速にサポートします。そのため、非常に柔軟にプリントヘッドを選択できます。例えば、プリントヘッドモデルを1つ選択して印刷機の開発を開始してから、開発スケジュールへの影響が少ない別のプリントヘッドに切り替えることができます。または、複数のベンダーやモデルのプリントヘッドを1つの印刷機で使用することもできます。Directでは、電子機器を駆動するOEMプリントヘッドとMeteorエレクトロニクスを組み合わせて、必要な印刷特性を正確に実現することも可能です。この柔軟性により、優れた製品を市場に届けるための包括的なツールとサービスが提供されます。 

Directベンチマーク

「印刷機を定格の最高速度で駆動するには、どのようなPC仕様が必要ですか?」、「既存システム内のPCの仕様で十分ですか?」これらはよく耳にする質問です。Directベンチマークは、この質問に2段階で回答するように設計されています。このベンチマークアプリケーションでは、Harlequin Direct (WindowsおよびLinux)に接続し、チューニングサイクルを経て標準および顧客の一連のジョブを実行して、対象のPCが達成できる一連の速度を取得します。標準のジョブにより、Harlequin Directを実行するベンチマーク対象の各PCのデータレートに関するデータベースを構築できます。次に、このベンチマークのデータベースをより広範なデータベース(PassMark)と比較して、対象のデジタル印刷機で速度を達成できるPCを予測します。

ブランド化が可能な Smart Job Cost Estimator

Smart Job Cost Estimatorは、プリンターを駆動するのと同じ設定を使用して、特定ジョブのインクコストを正確に見積もることができます。 将来的に他の一般的なジョブコスト（媒体、スタッフコスト、保守費用など）を見積もりに含めることができるように、拡張出来るように設計されています。 Smart Job Cost Estimatorは自己完結型であり、プリンターに接続する必要がないため、プリントショップから離れた場所でジョブコストを提示する場合に最適です。