Global Graphics Software
デジタル印刷のための革新的なコアテクノロジ

ニュースリリース

ケンブリッジ (英国)、2020/10/28

武藤工業株式会社、Harlequin技術をベースに新世代のRIPを構築

契約はすべての主要なインクジェットモデルをカバー 

英国ケンブリッジ 2020年10月28日:Global Graphics® Softwareは、Harlequin Host Rendererを、大判インクジェットプリンタとサインカッティングプロッタのメーカーである武藤工業株式会社(以後、武藤工業と呼ぶ)に、複数年契約のライセンスを供与しました。 この契約には、Global Graphicsの新しいOpal Advanced Inkjet Screens™のライセンスが含まれており、インクジェット印刷用に特別に開発された高品質なハーフトーンスクリーニングも提供されます。 

Harlequin Host Rendererは、武藤工業製RIPソフトウェアであるVerteLith™に統合され、本年11月初旬から、UV機であるVJ-1638UR/UHおよびXPJ-461/661UFを皮切りに、最終的にはエコソルベント機を含む販売するすべての主要モデルに対応し、武藤工業のお客様にダウンロードサービスを通して提供されます。  

武藤工業のLFP事業部 開発センター 技監の角野徳重氏は、「VerteLith™は、Harlequin Host Renderer の機能を最大限に活用し、ディスプレイ上でのソフトプルーフおよびRIP後のプレビュー表示による誤印刷防止機能、印刷前のインクコスト計算など、従来のRIPソフトウェアにはない機能を備えた先進的なRIPです。」 

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「また、従来のRIPソフトウェアは主に長尺のロール紙を対象としていましたが、VerteLith™は長尺ロール紙の印刷に必要とされる機能をほぼカバーした上で、UVフラットベッドプリンタの使いやすさ向上を目指して、冶具レイアウトツールを統合したオールインワンRIPソフトウェアです。フラットベッドテーブル上の印刷物への自動画像配置、個々の冶具スロットの自動ページレイアウトを可能にすることで、お客様の時間と労力を大幅に節約します。 冶具レイアウトツールは一つの例であり、今後もお客様の業務効率の改善に向けて、様々な新機能を継続して提供します。」 

Harlequin Host Rendererの採用により、武藤工業は、PDFファイルおよびPostScript®ファイルのRIP処理時間を大幅に短縮でき、ライブ透明とスポットカラーを含むPDFファイル印刷時の精度が向上しました。 ソフトプルーフなどの機能は、HarlequinのIn-RIPカラーマネジメントを用いることで簡単に実装でき、Harlequin技術の使いやすさにより、新機能の開発期間が短縮されました。 

東京にオフィスを構えるグローバルグラフィックス株式会社は、迅速な技術サポートを提供するために 武藤工業のエンジニアと緊密に協業しました。 

武藤工業は、VerteLith™を既存の顧客に提供するのはもちろんのこと、この投入により新規市場の開拓を目指します。 当初はUV機であるVJ-1638UR/UHおよびXPJ-461/661UFをサポートします。 VJ-1638UR/UHプリンタは、壁紙、ウィンドウ用グラフィックスをはじめとする室内装飾グラフィックス、屋内外広告、展示用グラフィックスなど幅広いアプリケーションに対応。一方XPJ-461/661UFは、スマートフォンケース、販促品、景品など付加価値を与えるパーソナライズ印刷から、パッケージサンプル、装飾タイルなどの商業・工業用印刷アプリケーションにおける少ロット印刷に対応しています。 

Harlequin Host Rendererは、ラスターイメージプロセッサー(RIP)です。 RIPは、PostScriptやPDFなどのページ記述言語を、インクジェットプリントヘッド、トナーマーキングエンジン、レーザープレートセッターなどの印刷デバイスが理解できる形式に変換するためのツールです。 出力される形式は、TIFF™などのラスターファイル形式の場合もあれば、印刷デバイスに直接配信されるラスターデータのストリームの場合もあります。 提供される形式は、統合ごとに調整できます。 

以上