Global Graphics Software
デジタル印刷のための革新的なコアテクノロジ

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お客様の印刷ジョブは、印刷可能 (Print Ready) で効率化されたPDFで送信されてきますか。Harlequin Directは、印刷可能なPDFを受け取り、RIPそしてスクリーニング処理をして、物理的な最大印刷速度でインクジェットヘッドドライバカードに直接ストリーミングするための機能のすべてを提供します。Harlequin Directは、受賞歴のあるPrintFlat™テクノロジを搭載しており、デバイスの品質を次のレベルに引き上げます。

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機能と利点

  • 複数のPCに対応する大規模に拡張できる超高速マルチコアRIPソリューション
  • PDFをインクジェットヘッドドライバカードに直接RIPし、最初のページが直ちに出力されます(事前RIPは不要)
  • 正確で一貫性ある予測可能なカラーマネジメントモジュール(CMM)であるHarlequin ColorPro™を搭載
  • Harlequin VariData™を搭載し、静的データとバリアブルデータ(ゾーンバリアブルデータ)が混在するケースのハードウェアコストを削減
  • インクジェットの出力品質を一段上のレベルに引き上げるPrintFlatを搭載し、カスタムスクリーニングデザインサービスを提供
  • ScreenPro™ Coreでレベルを引き上げる
  • プリントヘッド毎に異なる設定ができるので、拡張色域と両面印刷のサポートを簡単に追加可能
  • 独自のRIPコアを持っているので、サードパーティのRIPコアに依存しません
  • 信頼性の高い迅速な製品アップデート
  • WindowsとLinux (UbuntuとCentOS)をサポートするクロスプラットフォーム対応
  • Intel i9、Xeon、AMD Ryzen Threadripper CPU向けに最適化
  • 特定の印刷機の機能 (バー分割、検査システムなど) に特化したプラグイン

マルチコアと複数のPC

Harlequin Directはさまざまな構成が可能です。1台のPCですべての色を処理することも、1台のPCで1つの色だけを処理することも、さらには任意の組み合わせのPCで色をグループ化することも可能です。

Harlequin Directパイプラインもさまざまな構成に対応できるため、パイプライン内のプラグイン毎に許可されるスレッド数をチューニングできます。RIPが処理の大部分を占めるジョブでは、スクリーナへの割当を削減してRIPに割り当てるスレッド数を増やすことが可能です。

Harlequin Directは、Windows 10 IOTとLinux (現在はUbuntuとCentOSをサポート)に対応するクロスプラットフォームです。Harlequin Directに割り当てるスレッド数を設定することで、他のプログラムをPCで実行することもできます(インクジェットヘッドドライバカードのドライバなど)。

瞬時に印刷を開始

PDFがあれば直ちに印刷を開始できます。他のソリューションでは、高速で解像度の高いデバイスに対応するには、印刷する前に巨大なイメージストレージへのRIP処理が必要です。これでは、PDFジョブを受信してから印刷を開始するまでに遅延が発生します。

Harlequin Directでは、最初のページがRIP処理されるとすぐに印刷を開始できるため、瞬時に最初のページが出力されますが、イメージストレージ上にRIPする他社ソリューションでは、印刷を開始する前に数時間(ジョブが数百万ページある場合)待つことがあります。

市場投入までの期間を短縮

Global Graphics Softwareのコアコンポーネントを使用し、Harlequin Directのようなソリューションを開発することが可能なため、Global Graphicsのお客様の多くが現在これらのソリューションを使って製品を自社開発されています。しかし、これには莫大な投資と経験豊富なソフトウェア開発チームの力が必要です。印刷機の開発と販売をビジネスとしていて、ソフトウェアの開発に乗り出したいわけではないこともあるでしょう。また、開発に必要なチームを編成した経験がないかもしれません。開発チームを揃えたとしても、Harlequin Directと同等の機能を実現するには、数年とは言わないまでも、何ヶ月もかかります。Harlequin DirectとGlobal GraphicsのBreakThroughサービスを採用することで、数ヶ月という短い期間で、競争力あるソリューションを市場に投入できます。

独自のRIPコアを持つため、サードパーティのRIPコアに依存しない

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Global GraphicsはHarlequin Directのすべてのコードを所有しており、世界最速のRIP (Harlequin)コアもこの中に含まれています。システムのパフォーマンスを最大限に高めるには、すべてのコンポーネントを緊密に統合する必要があります。各コンポーネントの仕組みと、最高のパフォーマンスを引き出す方法に関する専門的な知識も必要です。コアにブラックボックスがあることは望ましくありません。必要なのは、開けて直ちに調整できる透明なボックスだけです。サードパーティのコンポーネントを使用していないため、関連するロードマップは1つだけです。サードパーティサプライヤのコンポーネントでの対応を待つ必要もありません。

Harlequin ColorPro™

Harlequin ColorProのIn-RIPカラーマネジメントにより、さまざまなワークフローで正確で一貫性があり予測可能なカラー再現を実現します。業界標準のICCプロファイル(v4とDeviceLinkプロファイルを含む)が完全にサポートされているため、複数のカラー変換をチェーン化して、印刷機ですべての色を最適に管理できます。さらに、Harlequin ColorProはプロセスカラーに有効なだけではありません。「名前付きカラー」の拡張可能なデータベースにより、ブランドカラーもまた正確に再現できるので、デバイスの正確な外観を制御できます。ブランドカラーにライブPDF透明が含まれ、プロセスカラーでエミュレートしている場合でも、意図した色の外観は保持されます。

Harlequin VariData™

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Harlequin VariDataは、PDF/VTまたは通常のPDFで保存された、バリアブルデータジョブの印刷を大幅に高速化します。バリアブルデータゾーンには、テキスト、バーコード、イメージを含めることができます。バリアブルデータゾーンのデータはすべてのページでRIP処理されますが、バリアブルデータゾーン以外のコンテンツは静的なため、一度だけRIP処理されます。これにより、バリアブルデータPDFを印刷機の速度に追従するようにRIP処理するのに必要となるPCハードウェアコストを大幅に低減できます。

ScreenProで機能強化

ScreenPro supercharged

受賞歴のあるGlobal Graphics Softwareのスクリーニングエンジンは、品質を犠牲にすることなく、連続調イメージデータを印刷可能なハーフトーンスクリーンデータにリアルタイムで変換します。ScreenPro Coreにより、OEM各社はデジタル印刷機のパフォーマンスを最大限に高め、市場に製品を投入できるまでの期間を短縮することができます。ScreenPro Coreは、RIPに依存しない世界最速のスクリーニングエンジンです。

PrintFlatとカスタムスクリーニングデザインサービス

PrintFlatは、ヘッド間の濃度バラツキやインクジェットヘッドのスマイル問題のようなデジタルインクジェットの品質問題を修正する受賞歴のあるテクノロジです。これら問題は印刷出力におけるバンディングの原因となります。これら問題はハードウェアで修正(電圧のチューニングなど)することは困難です。Global Graphicsでは、PrintFlatスクリーニングデザインサービスも用意しています。このサービスでは、モットリング、チェーニング、ハイライト部のノイズといった品質問題に対処するカスタムスクリーンを作成します。PrintFlatテクノロジは実行時に適用され、デバイスの速度を低下させることなく出力品質を改善します。

Print before PrintFlat™ is applied
PrintFlat適用前
Print showing PrintFlat™ applied
PrintFlat適用後

システムを拡張して幅広い色域と両面印刷をサポート

プリントヘッド毎にHarlequin Direct PCを1台使用している場合は、拡張色域、スポットカラー、両面印刷に簡単に対応できます。黒のピクセル深度を増やす、白またはニスの解像度を下げるなど、プリントヘッドごとに異なる設定も可能です。

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DirectQI

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Harlequin Direct PCをもう1台追加すると、品質検査(DirectQI)用のビジョンシステムに直接接続できます。このHarlequin Directは検査システムの解像度に合わせて設定され、他のHarlequin Directのように前処理で分版されたラスタではなく、コンポジットのRGBラスタをストリーミングします。Harlequin Directは、これらのイメージをラスタ処理して、検査システムに即座にストリーミングするため、印刷と検査といった2つのプロセスを同様に制御できます。これは、自動化された生産システム全体で決定される再印刷やジョブの順序など、ジョブのスマートキューイングを可能にするために不可欠です。検査システムは、印刷の問題だけでなく、後工程で生じる問題も検出する可能性があります。また、形状に直接印刷する場合、生産された製品を検査するために、ラスタをリアルタイムで歪ませる必要がある場合もあります。

Directベンチマーク

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「印刷機を最大定格速度で駆動するには、どのようなPC仕様が必要ですか」、「既存システム内のPCの仕様で十分ですか」これらはよく耳にする質問です。DirectBenchmarkは、この質問に2段階で答えるように設計されています。このベンチマークアプリケーションでは、Harlequin Direct (WindowsおよびLinux)に接続し、チューニングサイクルを経た後、一連の標準ジョブおよび顧客ジョブを処理し、対象のPCで達成できる一連のライン速度を取得します。Harlequin Directを実行するベンチマーク対象PC毎に、データレートに関するデータベースを構築します。次に、このベンチマークのデータベースをより広範なデータベース(PassMark)と比較して、ターゲット印刷機のライン速度を達成できるPCを予測します。

お客様との連携
すべての顧客製品をユニークに

Global Graphicsは単なるRIPサプライヤではありません。お客様の目標を達成するためには、密接な開発パートナーシップが欠かせません。当社はプランニング前の早い段階からお客様と連携し、お客様の環境でのパフォーマンスの最適化を目指します。印刷機の市場投入にサポートが必要な場合や、市場導入の障壁となる技術的な問題がある場合は、Global Graphicsの専任エキスパートが問題解決のお手伝いをします。Graphicsのテクニカルサービスチームについては、こちらをご覧ください。お客様からのサポートが当社にとって重要となるため、当社のサポートチームをお客様のチームと密接に統合し、特定のユースケースに合わせてRIPを微調整します。